テレビ見ないんでアニメも見ないわたしですが、涼宮ハルヒの憂鬱だけは原作を読んでることだし見たいと思ってた訳ですよ。だけどねー、東京MXまともに映らなくてねー。仕方ないからYouTubeに上がるまで待ってた。
それ系のサイトで散々語られてるのでいまさらアニメの出来について云々しないが、とりあえず原作ファンとしては腹抱えて笑った。実際、あの映画を短編にした原作のほうはとても退屈でつまらないものだったが、アニメであそこまで凝って作るとあんなに面白かったんだな。
ところによってはもう放送されてる二話もいい出来なようで、今後も楽しみだ。YouTubeに上がらない限りわたしは見れない訳だが。
二次裏とかを見てると、電波系自己チューのハルヒはイマイチ人気がないようだ。だけどわたしはハルヒにはすごく感情移入が出来る。だってな、みんな思わなかったか? 宇宙人や未来人や超能力者がいたらいいなって。わたしは思ってた。というか、自分がそうだといいなと思ってた。
勿論、ハルヒのような積極的な行動には出られなかったけど、退屈な授業中、もしかしたらこのクラスに超能力者がいるかもしれないと、
(俺の考えてることが読めるんだろ?)
なんて呼びかけたことはないか?
薄暗い夕暮れの帰り道、この角を曲がったらパラレルワールドに迷い込んでしまうかもしれないと思ったことはないか?
だけどまぁ、そんな不思議は起こるはずもなく、物語冒頭のキョンのようにこの世の中の普通さに慣れてしまう。そう、わたしはキョンにも共感できる。だって、あれは殆ど自分と同じだ。
だから何でキョンがハルヒについていくのか、振り回され面倒を押し付けられて、それでもなんで一緒にいるのか、それも判る。
突き抜けられない日常の鬱憤、自分がその他大勢の一人でしかない不満、そんな思いを抱えながら諦めないでもがこうとする。
ハルヒはかっこいい。
自分が出来ないこと、出来なかったことをしようとする奴には憧れる。そんな奴が身近にいて、自分にも何か手伝えというんだから、そりゃヤルダロ。
ハルヒの世界は、素直に羨ましいと思える世界だ。だから、わたしはこの作品が好きだ。アニメにもすごーく期待してる。